ディベート雑記

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NEAO雑感想

こんばんは。

先日のNEAOでジャッジをしてきたので雑に感想を言語化しておきます。備忘録みたいなものなのでこれを読むひまがあったら明後日のJBPに向けてリサーチでもしたほうがいいと思います。

 

・飛行機がめんどくさい

滅茶苦茶に出不精で引きこもり体質なので関西大会に行くのすらとても体感精神的体力的負荷が大きいのですが、海外大会だとその比ではないほど負荷を感じます。その大半は飛行機の面倒くささに収束すると思います。行きは成田から12時発の便だったのですが、10時過ぎには空港についてないといけない、そのためには最寄りを8時に出なきゃいけない、そのためには朝の支度等を考慮すると6時には起きなければいけない、といった具合で便の出発6時間前に起きる羽目になりました。滅茶苦茶に睡眠障害なので飛行機の中でも毎回眠れません。毎回IA呼ばれたり申し込んで大会が近づくたびに周囲に「行きたくね~~~~~~~!!!!!!!」と絶叫してる大きな理由の一つはこれです。前日の夕方くらいにホテルに着いてそのあとは数人でご飯食べたりオープニングハーフ練に付き合うなどしていました。

 

・食事とホテル周辺の施設

ホテルは台北駅から徒歩数分でとても都心という感じの場所で、伝統的な肉まんの屋台とかタピオカ屋コンビニ日本食屋などが大量に近くにありました。台湾料理独特の無限に八角が遍在している現象に前日で飽きてしまったので、ホテルの目の前のセブンイレブンココイチにお世話になりました。大会で支給される食事は、朝はサンドイッチ昼はお弁当という感じでした。ORの外でお菓子やお茶が支給されてたのが地味に嬉しかったです(特にジャッジはラウンド始まるまでの時間が微妙に暇なので)。ブレイクナイト会場は結婚式場と思しき場所で行われていたのですが、北京ダックやら刺身などがあったりワインやらがあり非常に美味しかったです。特に白ワインが美味しかったです。

ホテルは2か所に分けられていて、私が泊まっていたのはIAとUT勢だけしかいなかったので全体的にとても静かでよかったです。ホテルから会場までバスで片道40分程かかって毎朝早かったのはつらかったです。

それでも去年DCAやった時の3倍くらい寝られた

 

・Equity Officerをやった

IIUMのバニーとMonashのマデリンとEquity Officerをやりました。バニーとはICUTでも一緒にEquityをやったことがあり、マデリンは今年のオーストラルで少し話をしたりと面識があったので非常にやりやすかったことに加えて2人とも真面目かつとても能力が高かったので効率的に仕事が出来て滅茶苦茶良かったです。ブリーフィングはバリオーストラルのものを修正して使いました。にゃおの憲法などについても提案をしてくれたらしく個人的にも学ぶことが多かったです。どうでもいいですが前日マデリンにホテルで合って握手されたんですが、直前まで氷入ったタピオカミルクティーを飲んでいてカップを持っていた手が死体のように冷えていたので滅茶苦茶冷え性な日本人という印象を持たれたかもしれません。

大会を通して所謂大きい調査が必要なフォーマルコンプレイントはなかったのですが複数インフォーマルなコンプレイントがあったり、再三注意してもGender Neutral Pronoun Policyが順守されてなかったり、EFL GFでの日本勢含む観客の態度の悪さなどがあり悲しくなりました。

 

・ジャッジをした

IAなのでジャッジをしました。予選7回全てチェアでブレイクラウンドもオープンQF-GFをジャッジしたので酷使と表するのが適切だと思います。ジャッジの練習自体は、他にジャッジががいない時に2回やっただけとかだったのでR1で必死にリハビリしましたが英語がまったく出てこなくて非常に焦ったし汗かいてるキモオタクになってしまった。

今回は予選7試合中6試合全チーム比較する方式でOAをしました。この方式だとクロージングがディベートに入ってきた時間軸というのを意識してチーム間を比較できるというメリットがあるので思考の整理がしやすいだけでなく、一つの比較に使用できる時間が短くなるので個人的な癖である「分析を細かく見すぎてしまう」癖の対処になってよかったです。その代わり若干疲れます。余談ですが予選からQFまでの計8試合のうち6回はパネルとの間で1位と4位が真逆ないしinitial agreementsがほぼないというような現象が発生してたので怖くなりました。何故?

ラウンド平均20点満点中0.1点差で一位を逃したのでクロージングセレモニーで虚無になってました。まあでも1年生の時にジャッジした2016年TokyoNEAOではギリギリではないものの下位ブレイクでQFでバイバイされた事を考えると成長したのだろうなとなんとなく思いました。でもGFは5-2でマイナーしました。あとジャッジテストがIAも強制だったのですが適当に書いたら点数が滅茶苦茶に悪くて笑いました。

 

・日本チーム/ジャッジを沢山観た

重複を無視すると予選で9チーム日本の大学を代表してるチーム、2人の日本の大学に所属しているジャッジを観ました。ブレイクラウンドではQFでUTとICU、SFでUT2つを大学の後輩とジャッジ、GFはUTを見るなど日本勢が多かったです。特にバブルなどで低い順位やスコアをチーム/ジャッジにつけなければいけない局面があって辛かったです。

 

・ジャッジ向いてないと実感した。

(大半)特別仲がいいわけでもない人やよく知らない人の、自分が興味のないトピックに関する7分スピーチを8回聞いた後にパネルの話を15分聞く作業を予選・本選で10回したので、合計約750分程今大会を通して人の話を聞きました。落ち着きがないので集中して人の話聞けないしだんだんつらい気持ちになってくるのでやっぱり根本的なレベルでジャッジ向いてないんだなと実感しました。毎回IA行くたびにジャッジしたくないと言っているしジャッジするたびにしんどくなります。

 

・言語バイアス

今回自分は明示的な言語バイアスの被害に遭ったというわけではない(仮にそうだったら恐らく1位だったので滅茶苦茶に泣く)と思うのですが、QFで日本人EFLチーム(UT)に対するジャッジからの「言語バイアス」と思しきものを感じました。OGがUT(大島君渡辺君)でOOがICU、CGCOが韓国チームだったのですが、イニシャルが

私が1OG⇔2CO 3CG 4OO

パネル2人が 1CO 2CG 3OO⇔4OG となっていて、OGの扱いでとても割れました

ディスカッションを進めるうちに、「聞き取った情報量」「聞き取った情報の趣旨」「聞き取った情報の評価」の3つの点で私とパネル間で大きく差があることが分かり、OGの言っていた内容を再確認するなどの過程を含めてACに早くしろと怒られつつ20分程議論しても最終的にコンセンサスに至らず結果としてCO>OG>CG>OO(OGCGは2-1スプリット)になりました。

これが結局言語バイアスによるものだったのかは証明できないですが、仮にそうだとすればまあ日本レプとしてIA行った甲斐があったなと思いました。その後にUTがGF行ったことを自分の手柄だと言いたいわけではないしそのチームは実力で上がるべくして上がってるだけなのでそんなこと言えるわけはないのですが、仮にQFのアロケが変わってたらGF行けたはずのチームがいけなくなっていたと思うと言語バイアスって怖いなと改めて実感しました。自分がジャッジしてる時やアロケしてる時もより気を付けようと思いました。

 

・非帰国非高校経験者の話

UT同期の大島君や後輩の嶋本などの昔から知ってる非帰国非経験者の人間が結果を残しててよかったです。2人とも留学先でもディベートを続けてコツコツ真面目にやってきたタイプなのでなんかロールモデルとして機能してくれればと思います。

 

余談ですが追加でもらったサブシディに浮かれて帰国後しゃぶしゃぶ食べ放題に行ったら気が狂う程美味しかったです。冷静に考えて海外大会に行く金で美味しいもの食べたほうがいいのではないんだろうか。